「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。
本州方面では記録的な早さで「梅雨明け」が発表されました。このことで北海道では雨の量が多くなるおそれがあります。
6月25日、群馬県の伊勢崎で最高気温が40.2度まで上がり、6月としては全国で初めて40度以上の気温を観測しました。
また、関東甲信で6月27日に統計史上最も早い「梅雨明け」となるなど、記録的な早さで本州方面の梅雨明けが次々に発表されました。記録的に早く、また記録的に暑い「夏本番」がやってきています。
一方、北海道では6月24日に胆振や日高地方で100ミリを超える大雨に、6月28日~29日にかけては広範囲で6月の記録を更新する大雨になりました。
本州の梅雨明けと北海道の大雨、それぞれ別のニュースのように思われますが、実は大きな関係があります。共通するキーワードは、「太平洋高気圧」です。
「夏の高気圧」とも言われる太平洋高気圧の勢力がいつもの年より強く、南海上から本州方面に張り出しています。このため、本州方面では梅雨らしい雨はほとんど降らず、記録的に早い梅雨明けとなりました。
南海上から高気圧が張り出し、本州方面で夏空が広がったため、普段この時季に本州で大雨を降らせる雨雲は北上します。それが北海道など北日本に流れ込んだため、梅雨のような大雨になったのです。
最新の1か月予報を見ても、太平洋高気圧の勢力が引き続き平年より強い予想です。本州で晴れる一方、北海道の降水量は平年並みか多くなる見通しで、まだまだ大雨に注意が必要です。また、暖かい空気も流れ込むため、曇りや雨でも気温は高めで、蒸し暑い日が多くなるでしょう。熱中症や食中毒にも気をつけて下さい。
天気予報のチェックを、お忘れなく!
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児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。
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