2022.06.29

暮らす

7月にかけて大雨に注意!早い梅雨明けが大雨をもたらす!?【お天気コラム】

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

本州方面では記録的な早さで「梅雨明け」が発表されました。このことで北海道では雨の量が多くなるおそれがあります。

「何かがおかしい!?」7月は大雨に注意!

6月25日、群馬県の伊勢崎で最高気温が40.2度まで上がり、6月としては全国で初めて40度以上の気温を観測しました。

また、関東甲信で6月27日に統計史上最も早い「梅雨明け」となるなど、記録的な早さで本州方面の梅雨明けが次々に発表されました。記録的に早く、また記録的に暑い「夏本番」がやってきています。

一方、北海道では6月24日に胆振や日高地方で100ミリを超える大雨に、6月28日~29日にかけては広範囲で6月の記録を更新する大雨になりました。

本州の梅雨明けと北海道の大雨、それぞれ別のニュースのように思われますが、実は大きな関係があります。共通するキーワードは、「太平洋高気圧」です。

「夏の高気圧」とも言われる太平洋高気圧の勢力がいつもの年より強く、南海上から本州方面に張り出しています。このため、本州方面では梅雨らしい雨はほとんど降らず、記録的に早い梅雨明けとなりました。

南海上から高気圧が張り出し、本州方面で夏空が広がったため、普段この時季に本州で大雨を降らせる雨雲は北上します。それが北海道など北日本に流れ込んだため、梅雨のような大雨になったのです。

最新の1か月予報を見ても、太平洋高気圧の勢力が引き続き平年より強い予想です。本州で晴れる一方、北海道の降水量は平年並みか多くなる見通しで、まだまだ大雨に注意が必要です。また、暖かい空気も流れ込むため、曇りや雨でも気温は高めで、蒸し暑い日が多くなるでしょう。熱中症や食中毒にも気をつけて下さい。

天気予報のチェックを、お忘れなく!

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児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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