長引くマスク生活で、お口の臭いが気になる方が増えています。
それ、もしかしたら歯周病かも!?
実はとっても怖い病気の歯周病。
歯周病の正しい知識と予防法を知り、お口の健康を守りましょう!
教えていただいたのは、札幌歯周病・予防歯科の山岸英彦先生です。
そもそも歯周病とはどんな病気なのでしょう。
山岸先生によると、口の中には細菌がいて、それが増えると、歯と歯ぐきの堺の「歯周ポケット」に細菌が入って炎症が起きます。
そして歯茎が腫れたり歯を支える骨が溶けたりして、重症になると歯がぐらぐらして抜けてしまうのです。
・歯ぐきがずっと腫れている
・出血が気になる
・歯がぐらぐらする
・口臭が気になる
・かむと痛い
・口の中がねばねばする
・冷たいものを飲んだり食べたりすると歯がしみる
この7つの項目、当てはまるものはありますか?
どれかひとつでも当てはまると歯周病の可能性があります!
疑いがある人は、歯科検診を受けましょう。
統計では、なんと30歳以上の約8割が歯周病にかかっているといわれています。
若い人も要注意です!
こちらは20代女性、軽度の歯周病です。
歯と歯の間の歯ぐきが丸く膨れて、赤く腫れています。
それが治療をすると・・・
歯茎が引き締まり、正常なピンク色になりました。
比べるとこの通り!
早期の治療が大切です。
歯周病が中等度になると、歯周ポケットの中に潰瘍、傷ができます。
歯周病になっているその表面積を全部足すと、なんと「手の平」ぐらいの潰瘍、傷になるといわれています。
傷からバイ菌が血液を介して全身に巡り、心筋梗塞とか脳梗塞に影響するともいわれています。
実はとっても怖い病気。
歯周病の疑いがある人は、きちんと歯医者さんで治療をしましょう。
ここでクイズです!
〇か×、どちらが正解かというと…
正解は×です!
うがい薬や、マウスウォッシュでも防げるような気がしますが、不十分!
歯周病の原因になるのは「歯垢」。
この歯垢はネバネバした細菌のかたまりなので、ブラッシングでしか取り除けず、うがいでは不十分なのです。
例えていうなら、歯垢を「台所のシンクの汚れ、ぬめり」と考えれば、わかりやすいですね。
ぬめりは水だけではとれず、物理的に落とす必要がありますよね。
歯垢もうがいでは取れません。
しっかりブラッシングしましょう。
クイズ2問目!
正解は…
〇です!
ただし、条件があります。
「24時間以内」に正しい歯磨きをして、お口の中をリセットしてください。
こちらは、お酒を飲んで24時間歯磨きをしていない男性患者。
プラークを取ってのぞいてみると・・・
衝撃の光景!
細菌の塊が!!
歯垢が24時間たつとだんだん増え、石灰化を起こし、石のようになって歯にこびりつきます。
そうなると歯ブラシではとれないので、歯科医院に行ってプロにとってもらうということが大事になってきます。
つまり、歯石になる24時間前に自分で磨くのが大事なのです!
基本は夜寝る前にきちっと磨くことを原則として、どうしても夜磨けなかったとか忘れてしまったとしても朝、キチッと磨けば大丈夫です。
最後は、正しい歯ブラシの仕方を教えていただきます。
まずは、歯ブラシの選択が大事になってきます。
山岸先生によると、毛の硬さは「ふつう」ぐらいがおすすめ。
歯垢はねばねばした汚れなので、ある程度毛先に腰がないと、うまくこすって落とすことができないんだとか。
重症な方で歯茎が腫れて痛い方は、やわらかめをお勧めすることもあるそう。
また、あまりヘッドの大きいものは、細かいところがあてにくいので、あまり大きすぎないコンパクトヘッドがおすすめだそう。
そして、歯垢を落とすための正しいブラッシング方法がこちら。
歯周ポケットからバイ菌が入るので、ポケットに毛先を這わせるようにして、毛先を当てるようにしていくことが大事です。
大きく動かさず、細かく動かすのがポイント!
小刻みに動かして1本ずつ磨いてください。
ダメな歯ブラシの当て方がこちら。
力が入りすぎて毛先が開いた状態です。
歯ブラシに、スキマができて、歯垢がうまく落とせません。
力の目安は、毛束がまっすぐなまま歯に当たる程度です。
歯ブラシがすぐ開いてしまう人は力が入りすぎ、要注意です。
なお、歯ブラシ交換の目安は1か月に1本、できれば2週間に1本!
1か月もたつとハブラシのコシがなくなり、ハブラシとしての機能が落ちるんだそう。
意外と知らない歯周病。
マスク生活を機に、お口の健康を見直してみてはいかがでしょうか。
※掲載の内容は番組放送時(2022年6月26日)の情報に基づきます。
HBCテレビにて毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の「今日ドキッ!」 から、選りすぐりの情報をお届けしています。
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