2022.05.29

育む

【子どもと楽しむ】絵本の憧れのシーンを再現! 「おうちでいちご狩り」に挑戦してみた 今月の絵本通信 Vol.11

子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を、絵本セラピスト協会認定「大人に絵本ひろめ隊員」であるHBCアナウンサーの堰八紗也佳(せきはち さやか)がご紹介します。( 「連載コラム・今月の絵本通信」

『きょうはおうちでいちごがり』(岩崎書店) 作:新井悦子 絵:つがねちかこ

今回はおうちで試したくなるアイディアが詰まった一冊です。

【『きょうはおうちでいちごがり』あらすじ】
保育園をお休みした、たっくん。まくらもとに、いちごがりしょうたいけんのカードが。バスにのって、しゅっぱつ!おうち時間を楽しむヒントがいっぱい。おやつレシピ付き。(岩崎書店HPより)
***

そう、試したくなるアイディアとは、「おうちでいちご狩り」です!この絵本はコロナ禍で“おうち時間”を過ごすことが増えた2020年、一般の人のSNSの投稿によって話題になった「おうちでいちご狩り」のアイディアをもとに作成されています。しかし単純にそのアイディアを掲載しているのではなく、きちんとしたストーリーを軸に、様々な工夫やアイディアを加えることで、家族愛溢れる一冊に仕上がっています。

仕事へ出かけたお母さんが、たっくんの枕元にいちご狩りの招待券を置いていくシーンから素敵な物語が始まる予感……!お休みのお父さんが椅子をバスに見立てて運転し、部屋のドアを開けてみると……『たっくんのいちごのうえん』と書かれた看板のかかった部屋の天井に、本物のいちごがたくさん実っています!絵をよく見ると、ちゃっかり練乳も置いてあります(笑)たっくんは大喜び!

いちごをたくさん頬張ったあとは、お父さんと果物図鑑を見ながらいちごの断面を観察。いちごの種のことなど、豆知識も学びます。そしていちごを使ったデザートを色々作って、お父さんとパーティー!
ここまで読むだけで、もういちご狩りをせずにはいられない気持ちになります。

我が家の3歳の息子も、いちご狩りが大好き。1歳のとき初めて連れて行った千歳市のいちご畑では、初めて体験するもぎたてのいちごの美味しさに大興奮!「あまくておいちい」と目をキラキラさせている姿が印象的でした。
ただ、北海道のいちご狩りシーズンはあっという間に終わってしまいます。ガソリン代も高いし……。時間も季節も気にすることなく、好きなだけいちご狩りを楽しんでみたい!

そう思っていたところ、書店の「いちご絵本フェア」で並んでいたこの作品に出会い、小さな夢を実現する後押ししてもらえました。

おうちでいちご狩りに初挑戦!

ということで、さっそく我が家でも「おうちいちご狩り」を実践してみました。
用意するものは、麻ひも・ウッドピンチ(洗濯ばさみでもOK)・フェイクグリーン・いちご(好きなだけ)、以上!

息子も"つまみ食い"しながら一緒に準備してくれました♪

いちご以外は100円ショップで揃えられます。我が家は自宅の小さな庭でセッティング。

息子も夫も、“つまみ食いしながら”一緒に準備してくれました。へたが大きめのいちごを選ぶと、子どもでもぶら下げやすいです。せっかく買ってきたいちごのパックを普通に食べるより、こうして吊るすだけで、いつも以上にひと粒ひと粒を大切に楽しく食べられます!この日は風が冷たかったので、あたたかい日にバーベキューとあわせてまたやってみたいです。

憧れのシーンを再現!

なお、部屋の中で行う場合、いちごの赤い果汁がつくと大変なので、大事なものをよけてレジャーシートを敷くなど、対策をしたほうが良さそうです。庭やベランダで行う場合は、風が強いといちごが揺れてすぐに落ちてしまうのでおススメしません。カラスにも注意してくださいね。

いちごだけじゃない!”なんでもがり”も楽しんじゃおう!

さて、絵本『きょうはおうちでいちごがり』のストーリーに戻りましょう。
主人公のたっくんはお母さんのために“逆サプライズ”を仕掛けます。肩たたき券やお手伝い券、折り紙で作ったメダルなど、「お母さんが喜びそうなものを色々ぶらさげて、“なんでもがり”にしよう!」という心あたたまるサプライズです。お母さんは仕事の疲れも一瞬で吹き飛びそうですね!

この絵本を読んでいると、「ハロウィーンにお菓子をぶら下げるのも楽しそう!秋にはブドウ狩りもできるかも!」と、自分の頭の中にもどんどんアイディアが湧いてきて、想像するだけでワクワクしてきました。
巻末にはいちごを使ったおやつレシピも、イラスト付きで掲載。いちごゼリーやいちごのピザ、いちごシェイクなど、子どもにお手伝いしてもらいながら楽しく作れそうなおやつばかりです。

読んで楽しい、読んだあと実際に体験してみるともっと楽しい!
「おうちほいくえんシリーズ」と名付けられたこの絵本は、子育てを頑張るママパパへのエールを感じる一冊です。

【絵本】
おうちほいくえん『きょうはおうちでいちごがり』
作:新井悦子 絵:つがねちかこ
発行:株式会社岩崎書店
出版年月日:2022年2月28日
定価 :1540円(1400円+税)

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「連載コラム・今月の絵本通信」
文|HBCアナウンサー 堰八紗也佳
Instagramも更新中! @hbc_sekihachisayaka

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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