旭川市郊外に建つフレンチレストラン「チライ」の敷地内に、この春、コンテナハウスのパン屋さん「アマン」(旭川市江丹別町中央121-2)がオープンしました。アイヌ語で「穀物」の意味を持つ店名通り、素材の風味を生かした滋味深い味わいのパンが並びます。
ブーランジェは、札幌出身の小倉孝太郎さん。パン職人に憧れて大手メーカーで基礎を学んだあと、ホテルや結婚式場でパンとケーキの腕を磨きました。チライのオーナー・嵯城さんとの縁を頼りに、独立の地として選んだのは江丹別。4月末の開店に向け、昨年から準備を進めてきました。
小倉さんのパンは、高温でしっかり焼き上げるハード系がメイン。看板メニューは地域の特産品であるソバ粉を使ったカンパーニュで、小麦粉6割に対しソバ粉を4割と「限界ギリギリまで」配合し、70時間近く低温発酵させて粉の甘みを引き出しています。配合の見極めにあたっては「ソバ粉の水分を吸いすぎて膨らまないなど失敗もあり、試作を重ねました」と振り返ります。このほか15種類の穀物を使用した食パンや、発酵バターの濃厚な香りとザクザクした歯触りのクロワッサンなど、噛むほどに甘みと香りが広がる風味豊かなパンが並びます。
お店は口コミを中心に早くも話題を集め、土日ともなると開店からわずか1時間で売り切れてしまうほど。小倉さんは「地域のおじいちゃんおばあちゃんも買いに来てくれるのが本当にうれしい」と笑顔を見せます。営業は午前10時から午後3時(売切れ終了)。月曜定休。パンはJAあさひかわ(永山店・神楽店)でも販売しています。問い合わせはアマン(TEL0166-85-7995)へ。
※掲載の内容はライナーウェブ掲載日(2021年6月6日)の情報に基づきます。
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