2022.04.12

暮らす

「この春、花粉症の人は、例年以上にツラいかも…!?」気象予報士コラム

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。北海道では、まだ雪の残る3月からハンノキの花粉が飛び始めます。

今回のテーマは「花粉症」。札幌や函館でも3月半ばから観測されており、 花粉シーズンに突入しています。この春は花粉症の方にとっては例年以上にツラい春になりそうです。

今年は花粉が多く飛ぶ!?

5年ぶりに、札幌では、4月になっても根雪が残りました。雪どけが少し遅くなりましたが、植物は着実に春への準備を進めています。すでに3月半ばからハンノキ花粉が飛び始め、花粉シーズンに入っています。

樹木・ハンノキ。3月半ばから花粉が飛び始める。

ハンノキ花粉の飛散量はシラカバ花粉より多くはありませんが、シラカバの花粉症の人の中には、ハンノキ花粉でも症状が出る人がいます。
シラカバ花粉は、雪がなくなり、サクラが開花する5月頃に、飛散のピークを迎えます。

樹木・シラカバ。5月頃から花粉が飛び始める。

今年の道内のシラカバ花粉の飛ぶ量は、日本気象協会の発表によると、例年と比べ、非常に多くなると予想されています。花粉の飛ぶ量は、前年の夏の天気が大きく影響します。「気温が高い」 「日照時間が多い」 「雨が少ない」この3つの条件が当てはまるほど、翌春は花粉が多く飛ぶと言われています。去年の道内の夏を思い出してみると、15日連続で35度以上の猛暑日を観測するなど、記録的な猛暑で、雨も少ない「異常な夏」になりました。

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また、春先の気温が高いと、シラカバ花粉の飛び始めも早まる傾向にあります。気象庁によると4月中は気温が平年より高めと予想されているため、花粉のピークも早くなるかもしれません。

今年は早めの花粉対策を。

ということで、今年はいつもより早めの対策が必要です。外出時はマスクや帽子、メガネなどを着用し、上着は花粉が付着しにくいナイロン生地のものを選び、
帰宅時は、上着に付いた花粉を払って、家に持ち込まないことが大切です。

また、洗濯する時は、柔軟剤を使うと静電気の発生を抑えられ、花粉の付着が抑えられます。

そして、毎年辛い思いをするという方は、発症前に病院へ行って薬を処方してもらうのはいかがでしょうか。早めに予防することで、症状の悪化を防ぐことができるそうです。

花粉が飛びやすい気象条件として、「晴れて風の強い日」、「雨上がりの晴れた日」、「乾燥した日」、「気温が高い日」などが挙げられます。特に花粉が多く飛びそうな日は、テレビやラジオなどでもお伝えしていきますので、これからもHBCの天気予報を参考にしてくださいね。

詳しい天気はコチラ
https://www.hbc.co.jp/weather/index.html

***

児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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