「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。
4月5日にはようやく札幌の積雪もゼロになりましたが、この冬は記録的な大雪となり、札幌も一時は積雪が133センチにまで達しました。実は、この大雪が思わぬ車両火災、車の火災を引き起こす可能性があるということで、札幌市消防局が注意を呼び掛けています。車道に大きな凹凸や深い轍がたくさんできてしまったことが、その原因です。
2月上旬、札幌では24時間降雪量が60センチもの記録的なドカ雪になりました。除排雪が追い付かず、路面がでこぼこになったり、巨大な雪山ができたりしたことで、幹線道路は激しく渋滞。住宅街の道では、埋まって走行不能になる車が続出しました。
大きな段差や轍を無理に走行したことで、フロントバンパーなどが破損や脱落してしまい、それらに取り付けられている「ライト」などの電装品にも影響が及ぶことになります。
ライトの取り付け部分が緩んだり、外れたままになっていたりすると、高温になったライトが、車の樹脂部分などに接触することで発火にいたるおそれがあるのです。
実際に今年はこういった事故が去年よりも増えているそうですので、壊れたまま放置するのは危険です。
これからタイヤ交換をする方も多いと思いますが、同時にバンパーやライトなどが確実に固定されているかどうかの確認も一緒にすることが重要です。
☑ライトが点かない
☑ライトの光の角度に左右差がある
などの不調がないかを今一度確認し、愛車を火災から守りましょう。
これからはじまるドライブシーズン。安心して迎えたいですね。
文・気象予報士 星井さき(HBCウェザーセンター)