2022.04.01

暮らす

新生活が始まる前にチェック!4月から始めたい初心者にオススメの資産運用

進学や就職、転勤など4月から新生活が始まったという方も多いのではないでしょうか?4月は新年度の始まりということで何かと区切りになる月ですよね。道産子の皆様は長い冬が終わり、春に一歩ずつ近づいていることを陽の暖かさや明るさで感じウキウキとした気分になるのではないでしょうか?
さて、これから始まる新生活。何か新しいことにも挑戦してみませんか?今回は初心者が始めやすいおすすめの資産運用法について書いていきたいと思います。

金融商品の性質を知る

資産運用といっても、なにから始めてよいのか迷う方は多いはず。筆者の家計相談でも「資産運用はしてみたいけれど、iDeCo?NISA?どこがどう違うの?どちらが自分に合っているの?」とご質問をいただきます。iDeCoとNISAは制度であって金融商品ではありません。まずは金融商品には何があるのか、その性質などを調べることから始めるとよいと思います。

金融商品の種類と性質

金融商品は銀行、証券会社、保険会社などの金融機関が提供・仲介し、それぞれの窓口で購入できます。商品は各種預金、投資信託、株式、社債、公債、保険など、となります。
安全性と収益性は反比例なため、リスクを低く安全性を選ぶと収益は低くなり、リスクを高く収益性を選ぶと、安全性は低くなります。いわゆるローリスク・ローリターンか、ハイリスク・ハイリターンとなります。

ローリスク・ローリターンの商品

「リスクは低い方がいい」、「リスクの高いものは怖い」と考えている方におすすめなのは“各種の預金”や“公社債”です。
預金は預金保険制度により、金融機関が破綻したとしても金融機関ごとに元本1,000万円までと破綻日までの利息などが保護されます。外貨預金は保護の対象外となりますのでご注意を。
公社債は、国や地方公共団体(公共債)、企業(社債)などが多数の投資家からお金を借りるために発行する借用書のことです。発行元が破綻しない限りは元本保証と利息の支払いを約束しているため、比較的安定的な金融商品といわれています。

それぞれに100万円を預けた場合の10年後の増え方を計算したのが次の表になります。

※税金等は考慮しておりません
※国債は固定金利5年第132回債(3月)の金利を参照
※ネット銀行の金利netbk.co.jp参照
※地方銀行の金利参照(3月7日現在)
※各金融商品をお勧めしているわけではありません、選択される場合は自己責任でお願いいたします

何年後に車を買い替えるなど購入金額が決まっていて元本が減っては困る場合はこれらの商品があっていると思います。

ミドル(中)リスク・ミドルリターンの商品

安全性の高い商品は低リターンとなり増え方も緩やかなのは、上表でご理解いただけたと思います。もう少しリスクをとってもいいから増やしたいという方はミドルリスク/ミドルリターンの商品はいかがでしょう? おすすめは投資信託外貨建保険変額保険などです。

投資信託

投資信託のざっくりな仕組みは複数の投資家(私たち)が選んだ貯金箱(ファンド)に投資(お金をいれる)し、運用会社が投資家の代わりに運用してくれるというものです。投資先を決めたらあとは基本的にはお任せなので初心者におすすめです。ただ元本保証はありません、投資結果については自己責任となります。そのほか購入時の手数料、運用している期間の管理費用などそのほかにも様々な費用がかかります。

外貨建保険

外貨建保険はアメリカやオーストラリアなどの外国の国債で運用している商品です。外国債は、日本国債に比べると金利が高いこともあり、保険料は安く保障を大きく買えます。年金保険などを外貨建て商品で契約した場合、為替の変動次第では期待した金額が戻ってこない場合もありますが、外貨を資産に持つことになりますので、日本円だけ持っていることのリスク分散になります。

変額保険

変額保険は他の保険とは異なり特別勘定(支払った保険料の運用実績に応じて給付が変動するタイプの保険商品の資産を管理・運用する勘定)で運用している商品となります。投資信託のように、株や債券などで運用します。こちらも運用などはお任せとなりますが、契約時や運用時などに費用がかかります。投資信託に保障がついているといったイメージでよいと思います。
有期型といった契約期間満了時にお金が戻ってくる商品もあります。設計書をみると何%で運用したらどれくらいリターンがあるか記載されていますので、目安にしてみてください。筆者が登壇するマネーセミナーでもどんな商品があるのかを話をしていますので、近隣で開催されているマネーセミナーに参加して話を聞いてみるのもおすすめです。

まとめ

ミドルリスク・ミドルリターンの商品はそれぞれ特徴があり、元本保証はありませんが、増える楽しみのある商品です。初めは労働以外で資産を得ることに抵抗があるかもしれません。けれど、老後までに2,000万円問題など将来の不安から少しでも増やしたいという気持ちもあると思います。まずは増えたり減ったりするリスク=変動することに慣れることだと思います。一攫千金はなかなかありません。基本はコツコツです。長い期間をかけてコツコツ積立しながら増やしていくことがリスクを軽減するコツだと思います。

参考:
金融庁ホームページ
知るぽると

文:FP鶴羽(ファイナンシャルプランナー)
HP:株式会社トリプルエム

【画像】himi、トラノスケ / PIXTA(ピクスタ)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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