2021.12.31

暮らす

2021年の北海道は「極端な天気」が多かった!?気象予報士が振り返る1年間の「お天気」事情

天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。
今回は、2021年の天気を振り返ります。

今年は記録づくし!「極端な天気」が多かった、2021年の北海道。

2021年のスタートは、記録的な寒さでの幕開けとなりました。年末年始の札幌は、44年ぶりに5日連続で-10度を下回る
記録的な冷え込みで、凍結によって水道管が破裂する被害が続出。
札幌市水道局には、水道凍結などの問い合わせが相次ぎました。

春~ 史上最も早く桜前線が北海道へ上陸しました。

ただ、根雪は平年より早く終わり、春の訪れは早くなりました。3月は北海道地方で歴代2位の高温となり、サクラ前線は急ピッチで北上。
松前で観測史上最も早い4/16にソメイヨシノが開花し、史上最も早くサクラ前線が北海道へ上陸しました。ただ、暖かい空気だけでなく、湿った空気も入り、
雨が多く日ざしが少ない春になりました。

夏~ 史上初となる15日間の猛暑日が続きました。

夏は記録的な暑さと日照りになりました。北海道では史上初となる15日間連続で最高気温35度以上の
猛暑日が観測され、特に7月は北海道地方で歴代1位の高温になりました。
また、この夏の日照時間は史上最も多くなりました。

秋~ 暖かい気温が続き、大雨も見舞われました。

秋に入っても暖かい空気が残り、旭岳の初冠雪は9年ぶりに10月にずれ込みました。
道南では度々大雨に見舞われ、11月2日は木古内で道内の記録となる1時間雨量に136.5ミリの猛烈な雨を観測しました。

冬~ 記録的な初雪の遅さとなりました。

冬の訪れはゆっくりで、札幌の初雪は11月19日。最も遅い11月20日に次ぐ記録的な遅さになりました。
12月前半もほとんどの街に雪はなく、12月とは思えない景色でした。

***

経験したことがないような極端な天気となった一つの原因として、温暖化があげられます。海水温が上昇することで地球全体の温度が上がり、
雨雲も発達しやすくなります。変化の大きい天気に対して、防災グッズなどの備えはもちろんですが、
防災への一歩として、毎日の天気予報をチェックすることが大切です。これからもHBCの天気をぜひご覧ください。

来年は、穏やかな天気になることを願うばかりです。

***

写真:PIXTA(ピクスタ)

協力:HBCウェザーセンター 気象予報士:児玉 晃

児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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