2021.12.09

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ボーナス目前!家計のプロに聞いた「支給前」にやっておきたいこと

12月に入り、ボーナスを心待ちにしている方も多いのではないでしょうか? ファイナンシャルプランナーである筆者も、若かりし頃、ボーナス月を楽しみにしていたことを思い出します。

今回は家計のプロの視点から、ボーナスが入る前にやっておいたほうがよいことをご紹介します。

1:ボーナス払いを把握しておく

自動車ローンや住宅ローンのボーナス払いはありませんか? この二つは数年に渡り支払うものなので、支払い自体を忘れるということはあまりないと思います。でも急遽冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を買い替えて、ボーナス払いにしたのを忘れていた……そういったケースが起こりうるのです。

ボーナスの使い道が少なくなってがっかりしないように、クレジットカードの控えをまとめて保管するなどして、ボーナス前に把握しておきます。また年間支払いの一覧表を作るのもお勧めです。

支払い把握のための一覧表イメージ

2:目的別の振り分け計画をする

「ボーナスを何に使おうか」「貯金もしたいな」と考えながら、使う分だけおろしていたら、いつのまにかなくなっている……そんな経験はないでしょうか?

そうならないためにも、ボーナスを使う前に計画を立てるのがお薦めです。3つの目的別に振り分けていきます。

目的1:消費

一つ目は消費。例えば大型家電や固定資産税、自動車税などの税金の支払い、生命保険や損害保険の保険料の年払いなど、生活に必要なものをカテゴライズします。

保険料は月払いではなく、年払いにすることで割引になります。支払う月は契約応当日となりますが、月払いから年払いへの変更は可能です。年払いとなると数万円単位になることもあるため、ボーナス月に保険料へ充当分をよけておく……というのも一つの手段。保障内容は一緒なので、なるべくまとめて支払うことをお勧めします。

目的2:浪費

二つめは浪費。生活に必要ではないけれど、自分のためのご褒美的な消費と考えてください。例えば、好きなアーティストのライブに行く旅費や、趣味のアンティーク小物の購入費など。浪費とカテゴライズすると罪悪感を持つかもしれませんが、仕事を頑張る意欲にも結び付きます。自分へのご褒美として、予算しておいてはいかがでしょうか。

目的3:投資

三つめは投資。将来の自分のための預貯金的なものと考えてください。

投資の中身はさらに細分化して、緊急予備資金の積み立て将来への積み立てに分けます。預貯金があまりない状態で全部を将来への積み立てに回してしまっては、急な出費に対応できず結局解約することになるなど、将来への継続的な投資ができなくなるからです。

目安としては、年間の生活費の15%程度。これは今まで筆者がアドバイスをしてきた家計レッスンで導き出した数字です。年間300万円で生活している方は、45万円分の緊急予備資金のプール(貯蓄)をするということです。

ボーナスの振り分けイメージ

使わなければ次の年に持ち越し、使ったら補填します。収入があがり生活費も増えてきたら、金額を増やすのがお薦めです。

緊急予備資金(45万円)がプールできたあとのイメージ

緊急予備資金の目標金額が達成できたら、消費の分(18万円)は緊急予備資金(45万円)から支払います。さらに浪費への予算を除いた残高を、投資に50%ずつ振り分けます。

まとめ

ボーナス月は、いつもより使えるお金が増える分、目的別に振り分けることが重要になってきます。まずは、ボーナス払いの分(消費)を把握して、そのあと趣味などの年間予算(浪費)を割り振り、残高を投資に回してみてください。

「投資に回すお金ってこれしかないの?」と思ったら、今一度家計を見直してみて、投資に一定額を回せるように計画を立てていくのがお薦めです。それでは楽しい年末年始をお過ごしください!

文:FP鶴羽(ファイナンシャルプランナー)
HP:株式会社トリプルエム

【画像】CORA / PIXTA(ピクスタ)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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